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僕の薄毛対策における「装備」の中で、一番長く戦線に留まったのがニナゾールシャンプーです。使用歴2年、投じた軍資金は約6万円。そして先に結論を書きます――いまはドラッグストアで買えるメディクイックHに落ち着いています。この記事は、その顛末の記録です。

この記事で分かること
- ニナゾールシャンプーを2年使った正直な結果
- 脂漏性皮膚炎持ちの僕がシャンプーに求めたもの
- 市販のメディクイックHに落ち着いた理由
- シャンプーにできること・できないこと

そもそも僕が頭皮環境を気にする理由
中学時代からの脂漏性皮膚炎持ちだからこそ、シャンプーは「生やす」ためではなく「頭皮環境の悪化で抜け毛を増やさない」ための守りの装備という位置づけです。
実は僕は、中学生のときに皮膚科で脂漏性皮膚炎と診断されています。以来、頭皮とは20年以上の長い付き合いです。特に夏場はいまでも頭皮のかゆみが出やすいです。
M字ハゲという侵攻に気づいてからは、この体質が余計に気になるようになりました。かゆくて掻けば頭皮が傷つきます。頭皮環境の悪化で抜け毛が促進されるようなことだけは避けたいです――僕のシャンプー選びは、「生やす」ためではなく「かゆみ・頭皮環境が原因の抜け毛を増やさない」ための守りの装備という位置づけでした。
ニナゾールを選んだ理由
ケトコナゾール配合のニナゾールは脂漏性皮膚炎の症状に合っていましたが、国内未発売で個人輸入が必要だった点が後の乗り換えの伏線になります。
ニナゾールシャンプーは、抗真菌成分のケトコナゾールを含むシャンプーで、脂漏性皮膚炎に関わるとされる真菌(マラセチア)に作用するとされています。皮膚科で診断歴のある僕には目的に合っていましたが、国内のドラッグストアには売っていません。そこで薬と同じく個人輸入で買い始めました。ここが後から振り返ると引っかかりポイントでした。
2年使った正直な感想
かゆみ・フケの落ち着きは実感できましたが、発毛効果は感じられず、個人輸入の手間とコストだけが積み重なりました。
良かったこと
- ✓かゆみ・フケはかなり落ち着いていました。夏場の「かゆくて無意識に掻いてしまう」頻度が明らかに減りました
- ✓頭皮の調子が安定していると、「これ以上余計な抜け毛は増やしていない」という安心感があります
正直、微妙だったこと
⚠ 注意
髪が増える実感はありません。生え際の後退が「これのおかげで止まった」と感じたこともありません
個人輸入なので、切らしそうになってから届くまでが長いです。買い置き管理が地味に面倒です
2年で約6万円。市販の薬用シャンプーの数倍のコストがかかります
結局、市販のメディクイックHに落ち着いた
目的が「かゆみ・頭皮環境の維持」なら、個人輸入のニナゾールと市販のメディクイックHで体感差はありませんでした。
| 製品 | タイプ・入手 | 使用期間 | 良かった点 | 微妙だった点 |
|---|---|---|---|---|
| ニナゾール | ケトコナゾール配合・個人輸入 | 約2年(計約6万円) | 脂漏性のフケ・かゆみが落ち着いた実感 | 入手の手間と価格。発毛効果は感じませんでした |
| メディクイックH | 市販の薬用シャンプー・ドラッグストア | 現在も使用中 | すぐ買えてかゆみケアには十分でした | 発毛・抜け毛抑制を期待するものではありません |
| キュレル(頭皮保湿) | 市販・ドラッグストア | 短期間試用 | 低刺激で試しやすいです | 僕の場合はかゆみが取れず脱落しました |
| スカルプD | 市販・ドラッグストア | 短期間試用 | 入手しやすく種類も豊富です | 僕の場合は乾燥・かゆみが残り脱落しました |
※個人の使用感です。効果・実感には個人差があります
いま使っているのはロート製薬のメディクイックH(薬用シャンプー)です。乗り換えた理由はシンプルで、ドラッグストアですぐ買えて、価格も手頃で、僕の目的(かゆみ・頭皮環境の維持)にはこれで足りていたからです。かゆみの落ち着き具合は、僕の場合ニナゾールと大きな差を感じていません。
あくまで僕個人の感想で、感じ方には個人差があると思います。ただ「輸入の到着を待ちながら高いシャンプーを使い続ける」ことと「近所で買える市販品で足ります」ことを天秤にかけたら――僕の答えは、もう決まっていました。
ケトコナゾールは、ガイドラインでどう扱われているのでしょうか
日本皮膚科学会のガイドラインでは、ケトコナゾール外用の推奨度はC1(行ってもよい)です。投薬のA(行うよう強く勧める)とは2段階違います。僕の「発毛は実感できなかった」という体感は、この位置づけと矛盾していませんでした。
2年使っていた当時の僕は、正直に言えば「効くらしい」という口コミだけで選んでいました。あとから日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(出典1)を読んで初めて知ったのですが、ケトコナゾールの外用はこのガイドラインにちゃんと項目があります。CQ10「ケトコナゾールの外用は有用か?」がそれです。

推奨文は「ケトコナゾールの外用を行ってもよい」、推奨度はC1です。このガイドラインでのC1は「質の劣るIII〜IV、良質な複数のV、あるいは委員会が認めるVIのエビデンスがある」場合に付く区分で、A(行うよう強く勧める)・B(行うよう勧める)の下にあたります。つまり「弱い根拠はあるので、やってもよい」という程度の話であって、「効く」と言い切られているわけではありません。
僕が2年で得た結論は「かゆみ・フケは落ち着いたが、髪が増える実感はありませんでした」でした。当時は自分の使い方が悪かったのかとも思ったのですが、C1という位置づけを先に知っていれば、期待の置きどころを間違えずに済みました——これが2年ぶんの一番大きな学びです。ちなみに同じガイドラインでAが付いているのはフィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用で、僕が1年試したのはこちら側です(記録は薬のレビュー記事にあります)。
⚠ 注意
同じガイドラインには「なお,国内ではケトコナゾールは育毛剤として認可されていない」とも明記されています(出典1)。日本のドラッグストアで売られている薬用シャンプーにケトコナゾールは入っていません。
この記事は個人輸入を勧めるものではありません。僕自身、いま振り返れば国内で買えるもの+医療相談で足りましたと思っています。
シャンプーを選ぶ前に、決めておく3つのこと
効果を比べる前に、①何のために使うのでしょうか ②どこで買えるのでしょうか ③いくらまでなら続くのでしょうか、の3つを先に決めておくと、僕のように2年かけて遠回りしなくて済みます。
8年で4本試して分かったことは、製品を比べる前に決めておくべきことが3つありますということでした。どれも効果の話ではありません。効果は使ってみないと分かりませんし、個人差もあります。だが下の3つは買う前に、机の上で決められます。
① 目的を「かゆみ・フケ」と「生え際の後退」に分けます
この2つは同じ頭皮で起きていても別の話です。僕は中学のときに皮膚科で脂漏性皮膚炎と診断されていて、そちらは薬で治まりました。一方で大人になってからの生え際の後退は治まっていません。シャンプーが担当できるのは前者で、後者の仕組みは原因の記事に整理してあります。ここを混ぜると、シャンプーに解決できない仕事を期待し続けることになります。
なお、後退そのものが進んでいるのかどうかは、シャンプーでは判定できません。生え際が元々M字型なのか、それとも動いているのかを分ける5つの基準は【セルフ判定】これはM字ハゲか、それとも元々の生え際かにまとめてあります。
② 国内で買えるものか、個人輸入が要るものなのでしょうか
僕はここで2年ぶん遠回りしました。個人輸入は切らしそうになってから届くまでが長く、買い置きの管理が地味に面倒です。加えて医薬品成分を含む製品の個人輸入は自己責任になります。「近所で買えるか」は品質の話ではなく続けられるかどうかの話で、実際に僕の手元に残ったのは近所で買える方でした。
③ 月いくらまでなら、何年でも続けられるでしょうか
ニナゾールに使ったのは2年で約6万円、月に直すと約2,500円です。僕の薄毛対策の累計課金は約21万円で、そのうち約6万円——3割弱がシャンプー1本に消えていた計算になります。金額そのものより、この先どのルートに進むかを考えたときに、毎月の固定費をどこに置くかは先に決めておいたほうがよいです。
| 決めること | 僕の答え | 先に決めておくと防げること |
|---|---|---|
| ①目的 | かゆみ・フケの対策 | 後退そのものへの期待をシャンプーに預けてしまうこと |
| ②入手経路 | 国内で買えるものです。 | 切らしてから届くまでの空白と、買い置き管理の手間があります。 |
| ③月額です。 | 月2,500円は僕には高かったです。 | 続かない額を選んで、途中でやめて記録も途切れることです。 |
※「僕の答え」は筆者個人の結論です。目的も予算も人によって変わります。
この2年から言えること
シャンプーはあくまで守りの装備です。AGAによる生え際の後退そのものは、シャンプーでは止められないと考えた方がいいでしょう。
・かゆみ・フケが強いなら、シャンプー選びの前に皮膚科で診てもらうのが一番の近道です(僕は中学時代の診断があったから自分の頭皮の「敵」を知っていました)
・シャンプーは「守りの装備」です。AGAによる生え際の後退そのものは、シャンプーでは止まらないと考えた方がいいでしょう(仕組みは第4話)
・医薬品成分を含む製品の個人輸入は、僕のように診断歴があっても勧めません。国内で買えるもの+医療相談で大抵は足ります(第3話の反省と同じです)
よくある質問(FAQ)
Q1. シャンプーで生え際は戻りますか?
僕の2年では戻りませんでした。そして日本皮膚科学会のガイドライン(出典1)が推奨度を付けて評価しているのは内服薬・外用薬・植毛術などで、市販の薬用シャンプーはそもそもこの表に登場しません。シャンプーは頭皮環境を整える「守りの装備」と考えたほうが、期待のかけ違いが起きにくいでしょう。
Q2. ケトコナゾール入りのシャンプーは日本で買えますか?
ドラッグストアでは買えません。ガイドラインにも「国内ではケトコナゾールは育毛剤として認可されていない」と明記されています(出典1)。日本ではケトコナゾールは医師の処方が必要な医薬品の成分で、市販の薬用シャンプーには配合されていません。個人輸入という手段は残りますが、僕はいま人には勧めていません。
Q3. フケ・かゆみが強いときは、まず何をすればいいですか?
製品を選ぶより先に皮膚科だと思います。僕は中学のときに脂漏性皮膚炎と診断されていましたので、自分の頭皮で何が起きやすいのかを最初から知っていました。この「敵の正体が分かっている」状態は、どのシャンプーを選ぶかより効きました。急に、まだらに、炎症を伴って抜けるような変化があるときは、なおさら自己判断せずに受診してほしいです。
Q4. 高いシャンプーほど良いですか?
僕の場合は、そうなりませんでした。月2,500円かけていたものより、近所で買える市販品のほうが結果として続きました。続かない装備は装備として機能しませんので、価格は「性能」ではなく「何年払い続けられるか」で見たほうがいいでしょう。あくまで僕個人の感想で、感じ方には個人差があります。
Q5. シャンプーを変えるタイミングはいつですか?
僕が変えたのは、①目的が変わったとき(発毛への期待をやめて頭皮環境の維持に絞ったとき)と②払い続けられる額を超えていると気づいたとき、の2回です。これに加えて③症状そのものが変わったとき——かゆみの出方や抜け方が今までと違うと感じたら、製品を替える前に医療機関に相談してほしいです。
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ここで挙げた2品は、実際に使ったものとしてAmazon・楽天市場でも買えます。今も使っているメディクイックH、試して合わなかったキュレルを、興味がある人向けに置いておきます。
メディクイックH 頭皮のメディカルシャンプー(Amazon)→
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。楽天アフィリエイトを利用しています。
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フケ・かゆみ対策の通販アイテムとしては、ReBALANシリーズ(頭皮ケアローション/薬用スカルプシャンプー)のような選択肢もあります。僕自身は使っておらず体験談は書けませんが、同じフケ・かゆみ悩みの人が探すときの候補として紹介だけしておきます。
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通販でスカルプシャンプーを比較したい人向けに、Yahoo!ショッピングの検索リンクも置いておきます。ポリピュアEXスカルプシャンプーのようにドラッグストアでは見かけない商品も、複数ストアの現行価格を横並びで確認できます。※ここで挙げる商品も僕自身は使っておらず、体験談は書けません。あくまで比較候補の紹介にとどめますので、成分・価格は各商品ページの現行情報で確認してほしいです。
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「毎月いくらかかるのか」を先に見ておく
シャンプーは土台のケアで、抜け毛そのものへの対処とは別の話です。医師の処方でいくらかかるのかを知っておくと、いま自分が何にお金を使っているかが整理できます。
| プラン | 月額(税込) |
|---|---|
| 抜け毛を予防したい | 1,349円 |
| 予防しつつ発毛も | 3,131円 |
| 積極的に発毛したい | 4,384円 |
| 送料 | 550円/回(6・12・24ヶ月定期は1,100円/回) |
出典: レバクリ 男性AGA 治療薬一覧(2026年9月6日に筆者が確認)。公的医療保険が適用されない自由診療です。料金は改定されることがあるため、必ず公式サイトで最新の表記をご確認ください。
※筆者はレバクリを利用していません。効果・適応・費用には個人差があり、処方の可否は医師の判断によります。
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職業: 会社員(兼・薄毛と戦う者)
装備: ミノタブ/フィナロ/ミノキシジル外用薬/メディクイックH(シャンプーを換装)
累計課金額: 約210,000円(うちシャンプー約60,000円)
現在のクエスト: 植毛資金を貯める(達成率 0%)
持病スキル: 「脂漏性皮膚炎(中学時代に診断)」
参考にした情報源
出典1: 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(PDF)——CQ10「ケトコナゾールの外用は有用か?」の推奨度C1と推奨文、「B.推奨度の分類」の定義、表1(CQ一覧)の推奨度、および「国内ではケトコナゾールは育毛剤として認可されていない」の記載を参照してください。
※本記事は個人の使用体験と感想であり、効果を保証するものではありません。頭皮の症状が気になる場合は皮膚科の受診を、医薬品成分を含む製品の使用は医師・薬剤師への相談を推奨します。
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この記事の根拠(最終確認日:2026年9月10日)
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※効果には個人差があります。本記事は診断・治療の代わりになるものではありません。






